【10時打ち】サンライズ瀬戸・出雲の予約方法から乗車記まで徹底解説!

旅行

サンライズ瀬戸・出雲とは?

概要

Googleマップより

サンライズ瀬戸・出雲は、それぞれ東京と高松、出雲市を結ぶ寝台特急です。始発駅を夜に出発して、翌朝に目的地に到着します。

サンライズ瀬戸・出雲の連結・切り離しは岡山で行われます。

日本で唯一定期運行されている寝台特急として、非常に高い人気があるため切符の入手がしづらくなっています。

車両

車両はこちらの285系がサンライズ瀬戸・出雲として割り当てられています。サンライズ瀬戸・出雲のそれぞれが7両編成で、連結時には14両編成になります。

基本的に2階建ての構造になっており、客室にはさまざまな種類があります。

客室

JRおでかけネットより
JRおでかけネットより

サンライズ瀬戸・出雲の客室には、以下のように6種類の座席があります。

  • シングルデラックス(A寝台)
  • サンライズツイン(B寝台)
  • シングルツイン(B寝台)
  • シングル(B寝台)
  • ソロ(B寝台)
  • ノビノビ座席(普通車指定席)

それぞれ予約難易度と概要を簡単にまとめてみました。

【予約難易度★★★★★】シングルデラックス(A寝台)

サンライズの客室の中でも別格と言ってもいいでしょう。ホテルにも負けないような客室の広さで、非常に快適に過ごせます。

非常に人気が高いにもかかわらず、瀬戸・出雲それぞれ6席しかないので、予約は困難を極めます。

【予約難易度★★★★★】サンライズツイン(B寝台)

シングルデラックスと並んで非常に人気が高いサンライズツイン。2人きりで快適に過ごせるので、カップルや夫婦、友人にオススメです。

瀬戸・出雲それぞれ4席しかないので、こちらも予約は困難を極めます。

【予約難易度★★★☆☆】シングルツイン(B寝台)

一部車両の両端にあり、2段ベッドになっています。2人用ではありますが1人でも利用可能です。

シングルデラックスやサンライズツインほどではないものの、座席数が少ないので予約は難しめです。

【予約難易度★★☆☆☆】シングル(B寝台)

サンライズの中で最も座席数が多く、無難な構造で十分快適に過ごせます。

予約する際はまずシングルから検討することをオススメします。

【予約難易度★★☆☆☆】ソロ(B寝台)

シングルよりかは若干客室が狭くなっており、値段も若干安く設定されています。

座席数はシングルより少なくなっていますが、予約の難易度はシングルとあまり変わらないと思います。

【入手難易度★☆☆☆☆】ノビノビ座席(B寝台)

簡単に言うと「雑魚寝」です。カーペットの上でそのまま横になって寝る座席になっています。

ノビノビ座席だけ「普通車指定席」という扱いになっており、他の客室と比べると格安です。

なるべく安く移動したい人にオススメです。

料金設定

概要

サンライズの料金体系は、基本的に

運賃+特急料金+寝台料金

となっています。

運賃は普段私たちが普通電車に乗る際に払っている料金で、サンライズに乗車するにはそれとは別に特急料金と寝台料金が必要です。

特急料金

JRおでかけネットより

※ノビノビ座席以外の個室を利用する場合は、自由席特急料金を払う必要があります。

※ノビノビ座席を利用する場合は、指定席特急料金を払う必要があります。

※閑散期は200円引き、繁忙期は200円増し、最繁忙期は400円増しになります。

寝台料金

JRおでかけネットより

※シングルツインに補助ベッドを使用する場合、5500円が別に必要です。この場合、定員は2人となります。

※2人用の個室を利用する場合、おとな2人分の特急・寝台料金が必要です。

※ノビノビ座席を利用する場合、寝台料金は必要ありません。

以下の例はいずれも通常期の料金です。

東京~出雲市(シングル)

合計金額:23210円

内訳:運賃12210円+特急料金3300円+寝台料金7700円

東京~出雲市(ノビノビ座席)

合計金額:16040円

内訳:運賃12210円+特急料金3830円

東京~高松(シングル)

合計金額:22650円

内訳:運賃11650円+特急料金3300円+寝台料金7700円

東京~高松(ノビノビ座席)

合計金額:15480円

内訳:運賃11650円+特急料金3830円

きっぷの取り方

「10時打ち」を実践すべし

「10時打ち」とは、列車に乗車する1か月前の10時ちょうどにみどりの窓口できっぷを発券してもらうことです。

JRの列車のきっぷは運行される日の1か月前の10時ちょうどから予約できるようになります。予約できるようになった瞬間に、窓口できっぷを発券してもらうことで高い確率で列車を予約することができます。

主要駅のみどりの窓口に10時前に行き、10時打ちをお願いすると窓口の方が手続きをとってくれるはずです。

サンライズはかなり人気なので、10時打ちをしないときっぷが取れない場合もよくあります。特にシングルデラックスやサンライズツインを予約する場合は必須になります。

実際に「10時打ち」できっぷを取ってみた

最寄り駅のみどりの窓口に行き、窓口の方に「10時打ち」をお願いしました。今回はサンライズ瀬戸のきっぷを取ります。

9時半くらいに列に並んで、9時50分くらいに窓口に辿り着きました。窓口の方は快く応じてくださり、丁寧に対応してくださいました。ありがたいです。

今回は友人の分も取るので、LINEでも緊張が走ります。

10時の時報が鳴ると、窓口の方が端末を操作してきっぷを取ります。

結果はどうだったのかというと…

無事きっぷを取ることができました!

今回はシングルだったので、比較的取りやすかったのかもしれません。ちなみにサンライズには禁煙席と喫煙席があるのですが、取れる確率を上げたければ喫煙席でも可とした方がいいと思います。

乗車記

旅の始まりは東京駅から

サンライズは東京駅の東海道線のホームから発車します。

初めてのサンライズなので、内心かなり興奮していました。

今回乗車するのはサンライズ瀬戸になります。岡山まではサンライズ出雲と併結で、岡山駅からは別々に運転されます。

機会があればサンライズ出雲にも乗ってみたいです!

サンライズはこのように基本的に2階建てになっています。眺望はもちろん2階の方がいいですが、夜行列車なのであまり関係ないと思います。

それでは車内に入ってみようと思います。

車内設備

デッキ~廊下

デッキはこんな感じになっています。普通の特急列車とほぼ変わらないですね。

2階建てなので、階段を使って個室に向かいます。

廊下はこんな感じ。ホテルと見間違えるような作りになっていて驚きました。

各個室には暗証番号でのロック機能もついています。

シャワールーム

サンライズにはシャワールームがあるのですが、使用にはカードを購入する必要があります。

しかし、出発前にカードが売り切れてしまうので、予めホームで並ばなくてはいけません。

シャワールームは混むと分かっていたので、今回は使いませんでした。

ラウンジ

こちらはラウンジです。座席に座って景色を眺めるのもサンライズの楽しみ方の1つ。

シングルの紹介

シングルの個室はこのようになっています。ベッド1台分の広さで、大人1人でちょうど快適に過ごせます。

テーブルもあって、コップや寝具も備わっています。

スーツケースは32Lのものであればちょうどすっぽり入るくらいの広さはあります。

扉の内鍵はこんな感じ。

時計なども個室内にあります。

9時間半の長旅

東京を夜の10時頃に発車して、ひたすら西へ西へと進みます。

東京から約1時間半ほど走行し、熱海に到着しました。JR東日本とJR東海の境界駅です。

かなり夜遅い時間なので、ホームに人影が見当たりません。

0時を回ってから最初の停車駅、静岡に到着しました。

奥に見えるのがJR東海の313系という車両です。東海地区でたくさん走っています。

浜松に到着しました。静岡県最後の停車駅です。

浜松の次は姫路に停車します。名古屋や大阪を通過するのは新鮮です。

数時間眠って目覚めると、ちょうど姫路に停車していました。

新幹線のホームが見えますが、6時前なので始発の新幹線はまだ走っていません。

岡山に到着しました。岡山からはサンライズ瀬戸・出雲はそれぞれ別々に運行されます。

私が乗車しているサンライズ瀬戸は、瀬戸大橋を渡って高松を目指します。

岡山から高松は1時間程度なので、もうサンライズの旅は終盤に差し掛かっています。

朝焼けの岡山市街を駆け抜けます。

児島に到着しました。JR西日本とJR四国の境界駅です。

児島から先はいよいよ瀬戸大橋を渡り、四国に入ります!

朝焼けの瀬戸内海。サンライズ瀬戸の一番の見どころと言ってもいいでしょう。

1階席からはこのように海を見下ろすことができて面白いです。

四国が見えてきました。

四国に入って最初の停車駅、坂出に到着しました。終点の高松はすぐそこです。

東京から約9時間半かけて高松に到着しました!

夜行列車で移動するのは新幹線とはまた違う楽しさがあります。皆さんにもぜひ一度サンライズに乗っていただきたいです!

さいごに

昭和の時代は夜行列車がたくさん走っていましたが、新幹線の開業により、今では定期運行される夜行列車はサンライズのみとなってしまいました。

新幹線は確かに速くて便利ですが、夜行列車の移動でしか味わえない感動や楽しさもあるはずです。

せめてサンライズは日本で唯一の定期運行される夜行列車として残り続けてほしいなと思います。

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